大会ロゴマーク
エッチュウミセバヤ
大会ロゴマーク エッチュウミセバヤ(ベンケイソウ科)
Hylotelephium sieboldii (Sweet ex Hook.) H.Ohba var. ettyuense (Tomida) H.Ohba
富山県の固有植物で、山地帯下部の渓谷の崖に自生。1973年に新種Sedum ettyuense Tomidaとして記載発表されたが、タイプ産地がダムで水没することになり、翌年産地が公表されて採集と栽培による絶滅回避が呼びかけられた。この時の一部が園芸化されて流通している。その後異なる水系に数か所の自生が確認されたが、岩盤の崩落や植生遷移、環境変化によって絶滅のおそれがあり、環境省および富山県のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。ロゴの植物は栽培系統で、母種のミセバヤに似て3輪生であるが、葉は縦長で花期がミセバヤより2週間ほど早く、染色体レベルでも仁形成部位の数が多いといった特徴は、写真の野生系統と共通である。
大会ロゴマーク(デザイン:宮脇貴子・中田政司)
自生地のエッチュウミセバヤ
©2015 日本植物分類学会第15回大会準備委員会