県民公園 頼成の森について

富山県砺波市に位置する頼成の森は、広大な自然の中に、70万株もの花しょうぶが咲きほこる水生植物園・花しょうぶ園や、森に関する様々な知識を学べる森林科学館、バーベキュー施設などが設けられた、家族の憩いの場として親しまれている森林公園です。森の中の豊かな自然は、訪れる人の心に安らぎをもたらしてくれます。

頼成の森に入ると不思議なよい香りに気づきます。それは植物が細菌や害虫をよせつけないため、自ら放出するテルペン類を主成分とする芳香物質で、これをフィトン(植物)チッド(殺すという意)といいます。
この殺菌効果は私たちの保健にも有効で、森林浴は心に安らぎをもたらすとともに、人間の健康づくりにも大いに役立つものです。頼成の森には、このフィトンチッドが満ちあふれています。まさに、自然観察と森林浴のメッカです。

公園は標高70~200m、一辺が約1.5Kmのおにぎり型、全体的には北に10%勾配で傾斜し、変化に富んでおり、老若問わず自然観察を楽しめます。
昭和60年には「全国森林浴の森百選」、昭和63年には「とやま花の名所」に選定されています。

公園内には多くの種類の樹木が繁茂しており、花や新緑、紅葉が楽しめ、ときにはリスやウサギなどの小動物が現れたり、シジュウカラ、サンコウチョウなどの野鳥の美しい鳴き声が聞こえてきます。
また、水生植物園やバーベキュー施設のほかにフィールドアスレチックなどの遊具も整っているので、大自然を満喫しながら一日を楽しむことができます。

近年はトレイルランニングの場所として多くの人に利用され、今や富山県を代表する野外リクリエーション施設として、多くの利用者で賑わっています。

HISTORY頼成の森の歴史

昭和44年

昭和44年5月、この地において第20回全国植樹祭が開催されました。
それを記念に、植樹祭会場とその周辺の森林を含め、
総面積115ヘクタールにおよぶ広大な区域を本格的な森林公園にして昭和50年に開園しました。

昭和44年5月 全国植樹祭

昭和44年

令和元年

昭和58年

第7回全国育樹祭が開催された際、上皇・上皇后陛下が昭和天皇・光淳皇后ご夫妻が、
お手植えされたスギの保育作業(枝打ち)をされました。

昭和58年秋 全国植樹祭

昭和61年

第1回頼成の森花しょうぶ祭り
(当時80品種20万株 花しょうぶ園面積0.8ha⇒現在600品種70万株面積6ha)

平成8年

年第13回全国都市緑化フェアが開催会場に
同じ年5月には、第31回愛鳥週間全国野鳥の集い開催